サイコスリラー

「クワイエット・プレイス」感想と評価まとめ【音を立てたら即死は本当だった】

クワイエット・プレイス
読者
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「クワイエット・プレイス」ってどんな作品?あらすじからストーリー、感想、評価まですべて知りたい。
かっぱ
かっぱ
「クワイエット・プレイス」は、常に死と隣合わせの世界で生き抜く1つの家族を描いた映画。感想や評価もお伝えします。

全米で大ヒットを記録したサバイバルホラー「クワイエット・プレイス」。

スリラー系・パニック系が好きな私も先日映画館で観てきました。

感想を一言で表すと、圧倒的な世界観と家族愛に引き込まれる傑作。

「音を立てたら、即死」というコピーに偽りはなく、異様で緊迫した状況に思わず息を潜めてしまいます。

また極限状態で生きる家族の愛の形が何とも悲しく、クライマックスでは泣きそうになるほど。

この記事ではクワイエット・プレイスのあらすじ、ストーリー、感想をお伝えするので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

なおストーリー以降はネタバレを含むのでご注意ください。

クワイエット・プレイス あらすじ

登場人物

・リー(ジョン・クラシンスキー)
ある家族をまとあげる父親。妻と子どもたちを第一に考える。
・エヴリン(エミリー・ブラント)
リーの妻。お腹に新しい子どもを授かっている。
・リーガン(ミリセント・シモンズ)
リーとエヴリンの長女で聴覚障害を持つ。物語はじめの一件により、父親のリーから避けられていると感じる。
・マーカス(ノア・ジュプ)
長男でリーガンの弟。「何か」の存在を人一倍怖がる。
・末っ子の男の子
オープニングではロケットのおもちゃで遊んでいる。

音を立てると「何か」に襲われる荒廃した世界。

87日目のある日、リーとエヴリンは子どもたちを連れて街へ調達に出ていた。

ささいな音も立てないよう、神経を研ぎ澄ませて行動するリーたち。

末っ子の息子がロケットのおもちゃを手にしても、音が鳴るからと持ち帰ることは許されなかった。

しかし弟のかわいそうな様子を見たリーガンは、おもちゃをこっそり与えてしまう。

そして抜いたはずの電池は弟の手に。

家路に着く途中の吊り橋。弟が抱えるおもちゃは、静寂の世界に電子音を響かせる。

※以降ネタバレ注意

クワイエット・プレイス ストーリー

物語の世界観

聴覚が異常に発達した謎の生物によって荒廃した世界。

体長3メートルほどにもなるその生物は、人間が立てた大きな音に反応しすぐさま襲いにやってくる。

もはや国の防衛機能は完全に破綻し、数少ない生き残りの人間たちは自力で生活するしかない。

生き残ったリーたちは音を立てないよう手話で会話し、裸足で歩き、道には砂を撒く。食事のときは大きな葉を皿代わりにして手で食べる。

さらには家の中が安全かどうかを色のついたライトで知らせるなど、「声」以外のコミュニケーションで生き抜くほかなかった。

ストーリー

87日目のその日、リーとエヴリンは大切な息子を失う。リーが走って駆け寄ったがとても間に合わなかった。

それから約1年後。

長女リーガンは弟におもちゃを与えたことを今も悔やんでいた。そして父親のリーが自分のことを恨んでいると考える毎日。二人の関係は決して良い状態とは言えなかった。

一方エヴリンはリーとの新たな命を授かり、出産予定日を間近に控える。

ある時、長男マーカスを連れて魚獲りに出掛けるリー。リーガンも一緒に行きたいと懇願したが、エヴリンの面倒を見ていてほしいと突き放される。

リーガンはいてもたってもいられず、亡くなった弟の祈念碑がある吊り橋へ。

そんな状況でエヴリンが一人でいるとき、不運にも破水し陣痛が始まってしまう。

痛みに耐えながらゆっくりと地下室へ向かうエヴリンだったが、階段から浮き出た釘を足に刺してしまい思わず声を上げる。

音を聞きつけた「何か」はすぐにエヴリンのいる地下室へ。

エヴリンは機転を利かし何とか浴室に逃れるが、今にも子どもが産まれる寸前だった。

同じ時刻、調達から帰還したリーは家中のライトが真っ赤に染まった様子を見て愕然とする。家の中で孤立する妻を助けるため、リーは花火を打ち上げて引き付けるようマーカスに命じ、自分はエヴリンのもとへ向かう。

そしてエヴリンが悲鳴を上げ出産した瞬間、花火の轟音とまばゆい光があたりを照らす。

「何か」はエヴリンのもとを去り、子どもと共に助かった。

エヴリンのもとへ駆けつけたリーは二人を簡易シェルターに避難させ、外にいるリーガンとマーカスを助けに行く。

一方マーカスと合流したリーガン。タイミング悪く「何か」に狙われてしまうものの、リーガンの付ける補聴器の音を嫌い立ち去っていった。

辺りを探し回りようやくリーガンとマーカスを見つけたリー。三人は家に戻ろうとするが、またしても「何か」が襲来。リーは斧で対抗するが、負傷して倒れ込んでしまう。

その近くで、身を隠していたトラックから脱出できなくなったリーガンとマックス。

「何か」が二人に迫る中、リーは立ち上がりリーガンに対してメッセージを伝える。

「お前のことを愛している。今までも、そしてこれからもずっと。」

リーガンがその愛を感じ取った瞬間、リーは高々と大声を上げ「何か」の犠牲となる。

家に戻ったリーガンとマックスは母親のエヴリンに駆け寄り悲しみを募らせる。

しかしトラックの音に導かれた「何か」が追い打ちを掛けるように再び家の中へ。

自分の補聴器が敵の弱点であると気づいたリーガンは、その音をマイクで拡散しその場にいた「何か」を弱らせる。死んだと思われたその生物が最後の力で襲ってきたとき、エヴリンはショットガンを発砲。

その場にいた生物は死滅したが、外を映した防犯カメラからは何頭もの巨大生物がまたしても家めがけて襲来する。リーガンは弱点となる補聴器、エヴリンはショットガンを手に、「何か」を待ち構えるところで幕は閉じる。

クワイエット・プレイス 感想

細かく作り込まれた世界観に圧倒される

「クワイエット・プレイス」で監督・主演を務めたジョン・クラシンスキーは、音を立ててはいけないという静寂な世界を描くため、手話で会話する、裸足で歩くなど細かなディテール描写にこだわっています。

劇中で描かれるのは現実とはかけ離れた世界ですが、なぜか妙にリアル。

それはディテールの積み重ねがあったからで、丁寧に作り込まれた世界観にただただ圧倒されます。

精神的な怖さが凄まじい

物語序盤は割とゆるやかに進みますが、中盤の出産シーンからラストまでが怒涛の展開。

一難去ったらまた一難で、終わりがいつまでも見えません。

音を立てた子どもを助けるために音を立てる、するとその音に反応してまた襲われる、という負のループがエスカレートして心理的追い込みが凄まじいです。

不意に驚かせられる怖さよりも、窮地から逃れられない恐怖がひしひしと感じられる作品。

観ている自分も音が立てられない世界に入ってしまったかのようです。

子どもたちを守る父親の姿に涙ぐむ

非常にベタな展開ですが、子どもたちを救うために死を決意したリーの最後の言葉は涙なしには見れません。

本当は叫んで伝えたいけど、必死にこらえて手話で伝える演技が秀逸。極限状態だからこそ親と子の絆が強く表現されています。

サバイバルホラーの世界で家族愛を上手に描き、全編に深みを与えてくれました。

クワイエット・プレイス 評価まとめ


「音を立てたら、即死」というアイデアのもとわかりやすいストーリー展開で、高評価が目立ちます。予想外の家族愛に涙してしまったという声も。

一方で設定が曖昧、突っ込みどころがあるなどの厳しい評価も見受けられました。

ただ個人的には設定のモヤモヤ感よりも、異様な世界観や心理的に追い込まれる恐怖の方が圧倒的だったので非常に面白かったです。

あとは実際の夫婦でもあるジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラント、そして聴覚障害を持つミリセント・シモンズの演技があまりにも見事。

90分と見やすい長さでボリュームも丁度いいので、ぜひ一度観てみてください。とんでもない緊迫感に包まれますよ。

\音を立てたら、即死/
クワイエット・プレイス公式サイト