銀行

初めての海外送金でも安心!現役銀行員が教えるわかりやすい手順まとめ

f:id:wagner1813:20180423211938j:image

こんにちは、ヒロです!

 

今回は、経験したことのない方も多い「海外送金(外国送金)」の手順を現役銀行員の私が解説します。

海外送金の手順は銀行の公式HPにも記載されていますが、初めての方にはわかりにくい専門用語などが解説されてない場合が多いので、注意点含め詳しく解説していきます。急に海外送金が必要になった方は、焦らず間違えないように一つずつ見ていきましょう。

 

 

手順1 送金先の情報を入手する

 

銀行窓口へ行く前に、まずは海外へ送金する先(受取人)の詳しい情報を確認して下さい。以下に挙げる各項目は必ず送金先から指定されるはずなので、もしその情報に不足があれば再度問い合わせて下さい。

情報が不足したまま無理やり送金すると、送金先に着金するまで時間がかかったり、最悪の場合届かない可能性もあります。一つずつ説明するので、確実に情報を入手しましょう。

 

支払銀行名(Bank Name)

支払銀行名とは、送金する相手の受取口座がある銀行名です。

例えば、三井住友銀行にある自分の口座からBank of America(米国の大手銀行)にある相手の受取口座に送金する場合は、支払銀行はBank of Americaとなります。あなたが手続きをする銀行ではなく、最終的に受取人の口座にお金を支払う銀行という意味です。

英字表記のものが必要となります。

 

支店名(Branch)

支払銀行の支店名を意味します。基本的には送金先となる国の都市名が入ります。アメリカのニューヨーク支店であれば、「New York Branch」です。

海外送金のため銀行に訪れる方は、この支店名が不明なまま来店されることが多いです。しかし、支店名が明記されていないと前述した送金に時間がかかるなどのリスクが発生します。

支店名は意外と重要な情報なので、明確にしましょう。こちらも英字表記のものが必要となります。

 

支店住所(Branch Address)

支払銀行の支店住所です。支店名と同様に重要な情報となります。

なお、支店名と支店住所のどちらも不明な場合は、基本的に送金できません。

こちらも英字表記のものが必要となります。

 

国名(Country)

送金先の国名です。馴染みのない支払銀行名や支店名の場合、しっかりと国名は確認する必要があります。

こちらも英字表記のものが必要となります。

 

BIC(SWIFTコード)、ABA No.

BIC(SWIFTコード)とは、金融機関を識別するコードのことで、支払銀行の銀行コードを意味します。記事投稿日現在、BIC(SWIFTコード)は8桁もしくは11桁のアルファベットと数字の組み合わせで表記されます。

ABA No.とは、送金先がアメリカ向けの場合に必要となる銀行コードです。

BIC(SWIFTコード)やABA No. は、不明な場合、送金相手への着金が遅れる場合があるので、必ず入手しましょう。

 

受取人口座番号(Acount No.等)

送金する相手(受取人)の指定する口座番号です。

欧州向けの送金の場合は、受取人口座番号の代わりに、IBANコードが必要です。IBANコードとは、送金相手の受取口座を特定するコードで最大34桁のアルファベットと数字で表記します。桁数が多いので、間違えないようにしましょう。

また、メキシコ向けの場合はIBANコードと同様にCLABEコードが必要です。

 

受取人名(Name)

送金相手の名前を意味します。受取人名は、言うまでもなく根幹となる重要な情報です。

特に個人名で表記が長い場合や、法人によって「株式会社」の表記の仕方が異なる場合があるので、細かく注意しましょう。

英字表記のものが必要となります。

 

受取人住所(Address)

受取人住所も必須項目です。住所は長い場合が多いので、細かいアルファベットを間違えないようにしましょう。

こちらも英字表記のものが必要となります。

 

送金目的(Purpose)

海外送金では、毎回送金目的を明示する必要があります。これは、外為法により規制された取引でないことを銀行が確認するためです。

物品の購入代金の場合には、その物品の原産地(国名)と船積地域(都市名)がどのなのか事前に調べておく必要があります。

その他、北朝鮮やイランなど経済制裁関連に抵触しないこと等を確認します。

送金目的は日本語表記で構いません。

 

以上、送金先の情報が揃ったら、銀行の窓口で海外送金手続きを行います。

 

手順2 銀行窓口で海外送金の手続きを行う

 

利用する銀行はお近くの銀行窓口で構いませんが、自分の口座がある銀行が望ましいです。口座のない銀行に現金を持参して送金することも可能ですが、非常に時間がかかるので、口座から代金を引き落として送金する方が便利です。また、口座がある銀行なら、本人確認は初回のみで済むのでスムーズに手続きができます。

 

銀行に持参するもの

海外送金手続きに必要となるものは以下の通りです。個人の場合と法人の場合で異なります。

 

【個人の場合】

・通帳もしくはキャッシュカード

・口座届出印鑑

・本人確認書類(運転免許証等)

・マイナンバーカードもしくは個人番号の通知カード

・送金先の情報メモ

 

【法人の場合】

・通帳もしくはキャッシュカード
・口座届出印鑑

・法人指定番号通知書など法人番号がわかる書類
・登記事項証明書、印鑑証明書等(6ヶ月以内に発行の物)

・送金先の情報メモ

 

海外送金の手続きには個人番号(法人番号)が必要です。

法人の場合は、法人指定番号通知書でなくても構いません。また、ご自身の会社の法人番号は国税庁の法人番号公表サイトから検索できますので、該当ページをプリントアウトして持参すれば大丈夫です。

 

【国税庁法人番号公表サイト】

http://www.houjin-bangou.nta.go.jp

 

事務取扱時間に注意する

持ち物を揃えたら、お近くの銀行窓口に行って、海外送金のための所定の依頼書を記入するわけですが、ここで来店時間に注意が必要です。

 

海外送金手続きは、送金内容によって以下の通り取扱時間が決められています。

 

・国内外貨建送金(日本国内に所在する相手に外貨建で送金するもの)

10:00〜11:00

・円建海外送金(海外向けに日本円で送金するもの)

9:00〜11:00

・外貨建海外送金(海外向けに外貨建で送金する一般的なもの)

10:00〜14:00

 

また、初回送金手続きには30分〜1時間はかかります。余裕をもって銀行窓口に行くことをおすすめします。

 

依頼書記入における最重要ポイント

依頼書記入の際には必ず銀行員が一つずつ説明しながら対応してくれますので、心配は要りません。ですので、細かい書き方は割愛します。

 

ここでは、銀行員として100件以上の海外送金手続きを扱った私の思う、最重要ポイントをお伝えします。

 

それは、「字を丁寧に記入すること」です。

 

「何言ってるの?」って感じですよね。

ですが、銀行員目線からすると正直これが最も言いたかったことなのです。

 

字を丁寧に記入することは、二つの面で重要になります。

一つ目は、送金が遅延したり、着金できなくなるリスクを軽減できることです。記入した依頼書は、銀行の外為部署がその場で一字一句確認します。ここで字が汚いと手続きの中で見間違いにつながり、最悪の場合には送金相手に着金せず戻ってくることもあります。アルファベットや数字で似ている部分は、はっきり区別して丁寧に記入しましょう。

 

二つ目は、手続きがスムーズに行えることです。

前述したように、記入された依頼書の文字は一つずつ確認するわけなので、判別しにくい場合はお客さまにその都度確認します。お互いに手間がかかり、手続き完了までに無駄な時間がかかってしまうので、やはり丁寧に記入することが重要です。

 

以上、初めて海外送金を行う方向けに、手順と詳しい解説をお話ししました。海外送金は、国内の振込とは勝手が違いますので一つずつ丁寧に行いましょう。

最後までありがとうございました。よろしければ、読者登録もお願いします!